子どもが大人の会話を遮って自分の話をしてしまう。どう対応すればいい?
5歳になる娘は、大人同士が話しているとすぐに割って入ってきます。例えば、夫婦でふつうに相談していただけなのに「ケンカしてる!ケンカしないで!」と言ってきたり、娘にわからない言葉が出てくると「○○って何?」と質問攻めがはじまったりします。夫婦の会話がいつも途中で終わってしまうほどです。このように、子どもが大人の会話を遮ってしまうときは、どう対応するのがよいでしょうか?
(5歳の女の子をもつママとパパより)
人間には「関心を引きたい」という気持ちがある
回答:福丸由佳さん 人間は社会的動物です。誰かに見てほしい、気づいてほしい、関心を引きたいという気持ちがあります。それは大人も子どもも同じです。お子さんが会話に入りたいと思うことは自然なことだと思います。
緊急を要する相談など、子どもの相手ができないときは、どう対応するのがよいでしょうか?
「待っててね」と伝えて、子どもが見通しをつけられるように
回答:福丸由佳さん 子どもの相手ができないときは、「今はママとパパで大事な話をしているから、ちょっと待っててね」と伝えます。このとき、子どもにも待つ時間がわかりやすいように、「時計の針がここにくるまでね」と付け加えるなどの工夫をしましょう。子どもが見通しを持てるようにしてあげるのです。 そして、大事な話が終わった後、子どもに「何が言いたかったの?」と急かさないでください。「お待たせ。よく待てたね。今度は話を聞くよ」と、待てたことをきちんとフォローしてあげると、子どもは頑張ったかいを感じで、「待つことも大事」だと学ぶ機会にもなります。
保育の現場だと、いろいろな子どもたちから話かけられると思います。どうしていたのですか?
自分の思いを受け止めてもらえる確信が持てれば待つことができる
回答:井桁容子さん 子どもは、自分の思いが受け止めてもらえる、聞いてもらえるという確信が持てると、静かに待つことができるようになります。ですので、最初は子どもが話したいことを聞いて、“聞いてもらえる”という確信を持たせてあげます。それが1~2分の時間でも、聞いてもらえると感じれば、子どもは聞いてもらった時間を他の誰かにあげられるものなのです。
まだ言葉で話せない子どもと、どうコミュニケーションすればいい?
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