パパ側のじいじ・ばあばから、子どもに向けて「かわいそう」という言葉が出てくることがあります。
例えば、寒くなってきて子どもが薄着の場合は「寒そうでかわいそう」、靴下をはいていないと「足が冷たくてかわいそう」と言ったり、離乳食の初期で調味料が使えないときに「味がついてないなんてかわいそう」と言ったりします。
孫のかわいさのあまり出てきた言葉だとは思うのですが、自分が責められているように感じて傷つきます。
どのように、じいじ・ばあばにつらい気持ちを伝えればいいのでしょうか?
(9か月の息子をもつママより)
じいじ・ばあばの「かわいそう」は「かわいい」と翻訳して聞く
回答:大日向 雅美さん 「可哀想だとは惚れたと云う事よ」(夏目漱石『三四郎』より)という一節があるように、「かわいそう」という言葉も孫が「かわいい」ということなのです。 「かわいそう」と言っているのは、ママを責めているのではなくて、じいじ・ばあばは、孫を「かわいいかわいい大事な子なんだ、大事な孫なんだ」と言ってくれているんだなと、自分の中で翻訳して聞くようにするといいですよ。 それでも、じいじ・ばあばの言い方によっては、自分が責められているように感じて、つらい場合もあると思います。 そのようなときは、パパに気持ちを“上手に”代弁してもらいましょう。パパは、ママに強制されて伝えているように見えないように気をつけてください。しかし、パパは、自分の親だということで、思わず強く伝えてしまうことがあると思います。 そのため、ママはつらい気持ちを貯めこんでから、一度にパパに伝えるのではなく、小出しに伝えるようにしましょう。そうすると、パパも冗談も交えながら、じいじ・ばあばにその都度ママの気持ちを代弁することができると思います。 つらい気持ちを伝える方法として、じいじ・ばあばの感情に直接訴えることもいいと思います。悪気があって、「かわいそう」と言っているわけではありません。「一生懸命やっているけど疲れちゃった…」と言いながら涙をこぼしてみると、気持ちが伝わるかもしれません。 また、じいじ・ばあばの言うことを聞いてみるのもひとつの手だと思います。ひとまず聞いてみて、子どもに合わない場合は「合わなかった」と伝えれば、じいじ・ばあばの孫への気持ちを配慮しながら、ママの気持ちが伝えられるかもしれません。
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