10年前のおむつと比べて実験! 紙おむつの進化を紹介
紙おむつが注目され始めたのは1970年代後半です。おむつカバーがいらない紙おむつが発売されたことがきっかけでした。
その後紙おむつは、「おむつかぶれ」との闘いの中で開発されていきます。
今回は、紙おむつを開発してきた研究所で、「10年前の紙おむつ」と「現在の紙おむつ」を比較し、紙おむつの進化について紹介します。
こちらの研究所では、「おむつかぶれ」対策を下記の3つのターゲットに絞って開発してきました。
(1)おしっこをしっかり吸収すること
(2)蒸れないようにすること
(3)うんちやおしっこを広げないこと
実験1:吸収力の比較
「10年前の紙おむつ」(向かって右)と「現在の紙おむつ」(向かって左)に、同じ量の水を入れ、同時に倒します。すると、10年前のおむつは水が漏れ出ました。今より吸収スピードが遅かったということです。
実験2:蒸れ具合の比較
現在の紙おむつの一番外側に使われているシートで実験。
まず、実験器具を用いてこのシートにたくさんの水を注ぎます。すると、水は全く漏れません。
次に、シートの下から空気を送り込みます。すると、小さな泡がたくさん出てきます。
つまり、このシートは水は通さないけれど空気は通し、昔より通気性が格段に進んでいるということです。
実験3:広がり具合の比較
「10年前の紙おむつ」と「現在の紙おむつ」に、赤ちゃんのうんちに見立てた液体を落とし、ローラーでのばします。
2つのおむつでは広がりの差が、大きく違います。広がりも、現在のほうがおさえられているということです。
上記3つの実験からわかるように紙おむつは進化していますが、やはり長時間おむつをつけていると赤ちゃんの肌は蒸れてしまいます。より肌にやさしいおむつを開発しようと、現在も開発はすすめられています。
紙おむつ開発が目指した「蒸れない」「広げない」は、おむつかぶれ予防の基本でもあります。
おうちのケアでも心がけたいですね。
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