あぶないってどういうこと?
防犯には、まず子ども自身がどんなことが危ないのか、わかっていることが大事!
防犯術の1回目は、危ないこと、安全なことの見分け方について紹介します。
講師:清永奈穂(体験型安全教育支援機構 代表) 小さな子どもが被害者になる事件の多くは、ちょっとしたすきに起きています。子どもが小さいうちから親子で防犯の基本を身につけ、危険を回避する力をつけましょう。
「あやしい人」ってどんな人?
マスクや帽子で顔をかくしているから怪しい人?
でも、見ためが優しそうだとしても、本当のところはわかりません。
怪しい人かどうかは見た目では決められないのです。
怪しい人の5つの特徴「は・ち・み・つ・じまん」
怪しい人かどうか、見た目ではなく行動で見分けます。
子どもに悪いことをしようと思っている人の行動には5つの特徴があります。
それを表したのが「は・ち・み・つ・じま・ん!」
「は」
話しかけてくる しつこく話しかけてくる人
「ち」
近づいてくる ぐんぐん近づいてくる人
「み」
見つめてくる あなたが来るのを道ばたや車のそばでじっと見つめてくる人
「つ」
ついてくる あなたの後をいつまでもどこまでもついてくる人
「じ」「ま」
じっとまっている あなたが来るのをじっと待っている人
「ん」
こんな人に会ったら「ん?」と注意!
危険だけではなく、安心できる情報も教えて
もちろん外を歩いている人がみんな「はつみつじまん」の人ではありませんよね。
子どもと一緒に、ふだんから近所の人と挨拶をして顔見知りになっておき、「あなたのことを大事に思って優しく見てくれている人」であることを伝えてあげてください。
そして「安全な店」や「頼りにできる大人がいる家」、「通ってはいけない危ない場所や時間」などを教えておきましょう。
親が覚えておきたい「6・3・2の法則」
子どもへの犯罪が起こるときの前兆として、「6・3・2の法則」というものがあります。
犯人は、付近を徘徊するなど、事前にその地域の下見をします。
その回数を表したのがこの法則です。
付近で不審者を見かけた回数が「半年に6回」の段階で対策がなされないと、やがて「1か月に3回」になり、「1週間に2回」まで増えたときに深刻な犯罪が起きてしまうという調査結果があるそうです。
ふだんから地域で情報を共有し、何か気になることがないか子どもの話を聞いておくことが大切ですね。
ポイント
ただ「危ない」と教えるだけでなく、子どもが「自分は安全で、大切な人たちに見守られている」と感じること。
それが、子どもが自分で自分を守る力を育てる基本になります。
地域で協力して子どもを見守りましょう!
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