生後7~8か月ごろの離乳食
講師:太田 百合子(管理栄養士・東洋大学非常勤講師) 今まで母乳やミルクで栄養をとっていた赤ちゃんにとって、離乳食は食への階段を上がる第一歩。でも、離乳食を始めるタイミングや、栄養バランス、いつあげればいいのかなど、悩むことも多いもの。このテーマでは、離乳食をスムーズにすすめるコツを4つの段階に分けて紹介します。
生後7~8か月くらいの赤ちゃんの食べ方の特徴は?
生後7~8か月になると、赤ちゃんの舌は前後だけでなく、上下にも動くようになるため、舌と上あごで食べ物をつぶせるようになります。
そのため、生後7~8か月ごろの赤ちゃんは、だんだん固形に近いものが食べられるようになってきます。
ゴックンと飲み込むのが上手になってきたときが、固形のものを与えるタイミングです。
どのくらいの頻度で与えればいい?
生後7~8か月になると、離乳食を与える頻度を1日2回に増やしましょう。下の図のように、4時間おきの授乳で初期の離乳食を10時に与えていた場合、2回目の離乳食は18時ごろにするといいですよ。
どんなものを食べさせたら良い?
食事の回数が増えることで大切なのは、色々な食材で味にバリエーションを持たせることです。ゆでた食材を1種類ずつ冷凍保存し、レンジで戻して使うようにすると便利です。
例えば、下の図のように、同じカボチャでも、シラスを混ぜたり、ブロッコリーを混ぜたり、混ぜる食材を変えると味が変わります。子どもが飽きないよう工夫してみてください。
<オススメの食材の組み合わせ>
・ブロッコリーとシラス
・ニンジンと納豆
※初めて試す食材は1日1品としましょう。
離乳食を与えるときのポイント
赤ちゃんに食べさせる際に、「おいしい!」とママ自身も食べるマネをすることで、赤ちゃんもつられて食べるかもしれません。赤ちゃんがきちんと食べられたときは、「食べられたね。すごいね」「おいしいね」と、たくさんほめてあげるといいでしょう。
また、日中は体を動かすよう促し、赤ちゃんのお腹を空かせることも大切です。
この時期の栄養は、まだ母乳やミルクが中心のため、「食べさせなくてはいけない」と焦らず、楽しい食事を心がけてください。
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