ボールを投げてみよう!
ボールを使って「投げる」動きをしてみましょう。「動きのレクチャー」を水内猛さん、「幼児期の運動についての解説」を、鈴木康弘さんにしていただきました。
講師:水内 猛(元プロサッカー選手) 鈴木 康弘(十文字学園女子大学 幼児教育学科 准教授) 子どもと一緒に体を動かしていますか? 幼児期は基本的な体の動きを経験する大切な時期です。さまざまな遊びで楽しく体を動かしましょう。 今回は、幼児期の運動遊びのヒントをご紹介します。
動きのレクチャー(講師:水内猛)
<ウォーミングアップ>
「投げる」動きをする前に、まずはボールに慣れましょう。
床にバウンドさせたボールを両手でキャッチして、ボールの感触をつかみましょう。
子どもにとっては、床から跳ね上がったボールをキャッチすることが難しい場合もあります。持ち上げたボールは、手を離し落とすだけでも高く跳ね上がるため、ボールをバウンドさせるときは、やさしく弾ませるようにしましょう。
また、ボールをしっかり見ずにつかむことは難しいです。しっかりボールを見るようにアドバイスしてあげましょう。
ボールを弾ませることに慣れてきたら、歩きながら弾ませることに挑戦するのも面白いですよ。
<上に投げてキャッチ>
ボールを上に投げてキャッチします。まずは、まっすぐ上に投げることに集中しましょう。慣れてきたら徐々に高く投げたり、次のような動きに挑戦したりしてみましょう。
▼挑戦してみよう
・投げたあとに拍手してからキャッチ
ボールを上に投げ、拍手をしてからキャッチします。1回拍手ができたら、回数を2回、3回・・・と増やしていきましょう。
子どもにとって、「できた」という自信は「もう少しチャレンジしたい!」という次への意欲につながります。
・体を触ってキャッチ
ボールを上に投げて、頭などの体の一部を触ってからキャッチします。
頭のほかに、胸、お尻、ひざなど、触る場所を変えて挑戦してみましょう。
【ポイント】
まっすぐ上に投げるのが難しいお子さんには、「空に届くように」というように、上に投げることをイメージしやすい言葉がけをしてあげるといいでしょう。
<キャッチボールをしてみよう>
キャッチボールをしてみましょう。親子で向かい合い、最初はなるべく近い距離から始めましょう。慣れてきたら、徐々に距離を離したり、バウンドさせたりして投げてみましょう。
幼児期の運動についての解説(講師:鈴木康弘)
「投げる」という1つの動きでも、幼児期にはさまざまな投げ方を経験することが大切です。同じ刺激ばかりが起こる投げ方ではなく、違う投げ方をすることで、神経系への刺激が多様になります。そして、さまざまな刺激の繰り返しが、「投げる」という動きを洗練させていくといわれています。
運動あそびのポイント
同じ「投げる」動きでも、「上に投げる」「遠くに投げる」「早く投げる」などのように、さまざまな体の動かし方を経験させましょう。
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