番組「すくすく子育て」には、赤ちゃんとどう関わればよいのか悩んでいるというお便りが多く寄せられました。では、保育の現場ではたらく保育士さんは、子どもたちとどう関わっているのでしょうか?
青戸福祉保育園(東京都)にうかがって、実際の様子を見せていただきました。
1人の人間として関わる
保育士さんは、赤ちゃんであっても大人と同じ「1人の人間」として関わっていました。何か伝えるときは、目を合わせて、否定的な声かけをしないように心がけているそうです。
動作や気持ちを言葉にする
子どもたちの動作や気持ちを、できるだけ言葉にしてあげるそうです。例えば、子どもがカップにものを入れて遊んでいたら、「あ、入ったね。カタカタ鳴っているね」と言葉をかけます。
まだ言葉の意味がわからなくても、言葉にしていくことで、次にどうなるのか見通しができたり、気持ちが通じやすくなるのです。
見守ることも大事
保育士さんは、いつも子どもに声をかけて、構っているわけではありません。多くの時間は子どもを見守っていました。
例えば、この男の子はブロックを繋げられずに不機嫌になっていましたが、保育士さんはただ見守っています。子どもが何かをしてほしいときは、子どもから言ってくるので、そのときに受け止めてあげるそうです。
その後、男の子は何度も移動しながらブロックに挑戦していましたが、保育士さんは子どもの様子がわかる位置に移動しながら「くやしいね」と子どもの気持ちを言葉にしてあげていました。
そして、男の子がブロックを繋げることができたとき、「できたね。よかったね。がんばったね。」と褒めていました。保育士さんは、必要なとき以外は手を出さず、子どもがやりとげる姿を応援していたのです。
適度な距離感で見守ることが、子どもと関わるときのヒントになるかもしれません。
他の子どもたちとの関わりが少なくても、子どもの社会性は育つの?
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