回答:榊原 洋一さん
発達に何か問題があれば、発達障害というわけではありません。
発達障害とは、子どもが発達していく過程でみられる、行動や認知の障害です。大きな特徴としては、集団・社会生活が苦手です。生まれつきの特性のため、育て方によるものではありません。
発達障害は、大きく下記の3つに分類することができ、それぞれに特有の行動特性があり、診断がつく時期も異なります。
発達障害の分類
<自閉症スペクトラム>
対人関係が苦手で特定のものへのこだわりがあります。
人の言っていることが理解できなかったり、話すことが苦手だったりします。
3歳ぐらいまでに気がつきます。
<ADHD(注意欠陥多動性障害)>
不注意や多動性、衝動性があります。
気が散って、すぐに席を立ってしまったり、みんなと一緒に集団行動ができなかったりします。
保育園や幼稚園に入園する頃に分かります。
<LD(学習障害)>
読み書きや計算などの学習、習得が困難といった特性があります。
学校に入ってから気がつくことが多いです。
1歳になる前から喋り始める子もいれば、3歳頃から喋る子もいます。言葉を発し始めるのにも、個人差が大きいため、ことばが遅いからといって、発達障害ではないこともあります。
また、発達障害は、ひとつの検査・症状のみで診断することができません。子どものあらゆる行動を見て判断するため、すぐには診断がつかないのです。
見分け方に困ったときは、専門家に相談してください。
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