言葉を引き出す関わり方
子どもから「“自然と”出る声」が、子どもが「“言える”言葉」に繋がります。
そのため、子どもから無理に言葉を引き出そうとして、親が一方的に話しかけても、言葉の発達にあまり効果がありません。
子どもから自然と声を引き出せるような関わり方をしましょう。
講師:中川 信子(言語聴覚士) 子どもがしゃべり始めると、コミュニケーションがとれるようになって楽しいですよね。 でも、「他の子よりもしゃべり始めるのが遅い」など、子どもの言葉の発達については気になることが多いものです。 今回は、乳幼児の言葉の育て方のヒントをご紹介します。
子どもと一緒に楽しく遊ぶ
人間は体を動かして楽しく遊んでいるときは、自然と声が出るものです。
声が思わず出るというのは、「楽しい」「ちょっと怖い」など、子どもの心が動いている証拠です。
子どもが、楽しくて思わず声が出るような遊びを一緒にしましょう。
<オススメの遊び方>
▼子どもと一緒に体を揺らす
子どもを太ももの上に乗せて、子どもを抱えたまま縦や横に体を揺らす。
▼子どもを布の上に乗せて滑らせる
子どもを布の上に乗せて、ゆっくり引っ張り、床の上を滑らせる。
▼子どもに布の動きを楽しませる
子どもに布をふわりと被せるなどして、布の動きを楽しませる。
▼子どもを抱きかかえながら動かす
子どもを抱きかかえながら、子どもが「少し怖いかな」と思える程度に、スピードをつけて持ち上げたり、角度をつけて持ち上げたりして、動きを楽しませる。
【ワンポイントアドバイス】
子どもの言葉を育てるには、一方的に話しかけることよりも、「体が動いて楽しい」「楽しいことがいっぱいある」というような、子どもが自然に言葉を発するための基礎を育てることが大切です。
子どもの言葉の発達は、言葉が「わかる」ことが先で、「言える」ことは、その後です。「わかる」言葉を増やしていけば、「言える」言葉も増えていきます。
大人の言っていることが、子どもに8~9割通じているという実感があれば、子どもが言葉を発するのが遅くてもそれほど心配する必要はないでしょう。
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